連載エッセイ『法律教室②』

d0085136_1036999.jpg



 よいこのみなさん、こんにちは。
 これから、法律教室第二回の講義をはじめます。
 この講義は「おーぷんすくーる」なので、いつでもだれでも参加できますが、まだむLeeちゃんのように、きちんとご挨拶できるおともだちは、えらいですね。

 このごろは、自転車に乗りながら携帯に夢中になっていて、それでぶつかってきても、あやまるどころか、避けないそっちが悪いとばかりにLaw先生をにらみつける若いねーちゃん(または、にーちゃん)がいたりします。

 「ごめんなさい」「おはようございます」「しつれいします」「ありがとうございます」「すみません」「おねがいします」というような「人間関係構築における基本語彙」の習得実践がまったくできていないおともだち(じゃね~よ、そんなやつらはよ~、ったくこいつらの親の顔がみたいぜ、とここで簡単に切れてしまってはいけません。くわばらくわばら)も大勢いますが、きっとそ~ゆ~お友達は、ことばを学ぶ機会がなかったのでしょ~。

 人間は考える葦であって、人間、考えるときはみんな言葉を使います。
 だから、言葉はとても大事ですね。「ほうりつ」のお勉強でも言葉はとっても大事です。
 そこで、今日はまずこの言葉のお勉強をすることにします。

 ところで、Law先生は今「ろおすくうる」に通っています。
 「先生!Law先生は、先生なのにどうして『ろおすくうる』でお勉強しないといけないんですかあ?」という、相手の立場を考えない無神経な質問をしてはいけませんよ。

 生生は何も好き好んで「ろおすくうる」でお勉強しているわけではありまっせん。
 先生が「ろおすくうる」でお勉強しているのは、先生は「べんごし」というものになりたくて、「べんごし」というものになるためには「しほうしけん」というものを受けて、合格しなければならなくて、「しほうしけん」を受けるためには「ろおすくうる」を卒業しなければならないからです。

 「でも、先生!ボクのアパートのお隣の人は、『ろおすくうる』じゃなくて、『なんとかセミナー』という予備校で10年くらいお勉強して、その『しほうしけん』に受かったみたいなんですが~」

 そうですね。たしかに今まではそういうお友達もたくさんいましたね。
 でも、そういう風に「ほうりつ」をお勉強する場所が大学じゃなくて「予備校」であったり、合格するまでに5年10年15年かかったり(あるいは、かかっても合格できなかったり)、要領よく予備校プログラムをこなして合格した人たちに対して「マニュアル思考で質が低下している」という批判があったりして、「日本の法曹界の未来のために、このままではイカン!!」と義憤にかられた偉い人たちの音頭とりにより、今までの「司法試験制度」をあらため、「法科大学院構想」がぶちあげられたのでした。

 こうして始まった新しい制度のくわしいところは、みなさんに自習していただくことにして、ひとことでいえば、これまで3パーセントだった司法試験合格率を、法科大学院卒業者に受験資格が認められる新しい司法試験では、70~80パーセントにする!というのが当初の目論見であった制度でした。

 が~、そんなことは普通に考えて、ありえそうもないですね。
 そして実際、ありえませんでした。
 今年だけは特別ですが、新しい試験の合格率はおよそ2割です。
 しかも、今までは、「受験回数に制限がなかった」のですが、法科大学院卒業後5年間に受験は3回までという制限がつきました。

 「人生を司法試験に捧げて棒にふることがないように」という温かな心遣いのようですが、法科大学院まで行って学費を何年も払って勉強した挙句、法律家になれないとしたら、支払った学費数百万円を棒に振ることについてはどうしてくれるんだよ~、については、心遣いはされていないのですね。

 そして、いきなり今までの試験を今年で全部終わり!とすると影響が大きすぎるので、今までの試験と、これからの新しい試験とを、数年間は並存させることになりました。
 で、数年後に完全廃止される今までの試験は、昨年の合格者1500人を頂点として、今年は500人、来年300人、そして、100人、50人、と漸減するのです。

 あら、なんだかむつかしくなってきてしまいましたね。
 おともだちは、ちゃんと講義についてこれてますかあ?

 そういうわけで、比較的最近お勉強を始めたLaw先生は、今までの試験ではなく、新しい試験に挑戦したほうがいい、と考えて、「ろおすくうる」に通うことにしました。
 なぜ、「比較的最近お勉強を始めた」場合、「ろおすくうる」に通うことがいいと判断できるのか、については、次回以降、お勉強していきましょう。

 予定していた「言葉のお勉強」についてもひとことも書けませんでしたが、今日は、もう予定の紙面が尽きてしまいましたから、これもまた後日にゆずりましょう(という言い草のからくりについては、すでにエッセイ『不倫の恋』で言及済みですね。え?知らないよ、というお友達はお勉強不足ですから、過去ログ読んで、しっかり自習してください)

 紀子さま男子ご出産で、しばらくはワイドショーも週刊誌も話題に事欠かないでしょうが、どこを見渡しても同じ絵ばかりで、もう飽きちゃった、と言う頃またここを覗いてみましょう。

 その頃までには、第3回講義を開講できるとおもいます。
 では、きょうは、ここまで。
 さようなら。


 マミヤRB68 sf150mmf4 アクロス100
[PR]
by law_school2006 | 2006-09-06 10:45
<< ブレイク・タイム 連載エッセイ『法律教室①』 >>